二度目のサイレン。（一度目は反対車線で行き過ぎた。）救急車がやっと到着した。 『。。やっと来た。。救急車は六分くらいで来るはずなのに。。。エライ時間かかったな。。』 救急隊員が僕の周りを取り囲み僕を仰向けにひっくり返した。事故後はじめて見る…

「がんどぐぅ、がんどぐぅー。。。。がんどぐぅ。。」 『○っちゃんの声だ。。』 なんとか躯を動かして反応をみせようとするが、躯が、、指一本すら動かすことができない。 そうこうしているうちに声がだんだん遠くなっていく。。 『あっ、、、つまみ出された…

どれくらいの時間がたったのだろう。混濁した意識の中に、明らかに今までとは違う声のかけ方をする人間が現れた。 「大丈夫ですか？」 「。。。はい。。」 『なんかプロっぽいなぁ。。救急隊の人かな？』 「○○まさきさん、25歳ですね？」 「。。はぃ。。」 …

警察の記録によると何件も通報があったらしい。たぶん一件目の通報をしてくれたのは、第一発見者のそばにいた男性だろう。 僕は前に突っ伏して地面しか見えない状態だ。

そこは見渡す限り広がる白い空間。自分以外何もない。思考は非常に遅く、単語単位でしか出てこない。 あったかいなぁ。。 いい天気だなぁ。。 こんなとこで何してるんだろう きもちいいなぁ。。 日曜、、だなぁ。。。 野球。。 どうでもいいかなぁ。。 バイ…

カーブに入った瞬間違和感。カーブの外側に傾斜が向いている。微妙な感覚に、カーブへの入射速度が早すぎたと思いブレーキをかけてしまう。ちゃんと車体を傾ければ曲がれていたと思う。後輪ブレーキが強すぎたのと道路の表面状態が悪いため後輪を滑らしてし…

天気のいい日曜日。野球日和だった。 僕は草野球の試合を終えた後、みんなに「また球場で〜」と声をかけて僕は楽天戦を見るためにスカイマークスタジアムにバイクで向かいました。